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ガス代が高くても、入居者はガス会社を変更できない
前回 は、賃貸用の集合住宅におけるプロパンガスの現実のお話をしました。
料金に納得いかないという入居者は多いのですが、残念ながら入居者にガス会社を選ぶ権利はありません。大事なことなのでもう一度言いますが、
・アパートの入居者はガス会社を選べない
のです。
つまり、料金が高かろうと、サービスに不満があろうと、そのアパートで暮らすかぎり、その物件に住み続けるかぎり、そのガス会社を使わなければならないのです。
ですから、今日からでもできる節約術として、お風呂の入り方を工夫するようにおすすめしました。これは効果があるので実践する価値ありです。
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【悲報】料金が高くても賃貸アパートのプロパンガス会社は変更できない。
実際にガス会社と契約し、月々のガス代を支払うのは入居者なのに、その入居者が、自分が使うガス会社を選べないという現実。料金が高くてもガス会社を変更できない。
この「ゆがみ」がプロパンガスの料金を高くさせ、利用者に「ぼったくり」といわれてしまう要因のひとつとなっています。
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夫婦2人でガス代1万円超え。これってプロパンガス会社のぼったくり?
プロパンガスの賃貸アパートでできる節約以外の方法
で、節約節約といっても限界があるので、つぎにどうするかという話になるのですが、プロパンガスの料金に不満を抱えているあなたには、まず次の選択肢が用意されています。
それは「ガス代が安くなるように行動を起こす」と「都市ガスの物件に引っ越す」です。
関連ページ:賃貸アパートのプロパンガスを解約する
一律料金の都市ガスの物件に引っ越す
まず「都市ガスの物件に引っ越す」から先に見ていきましょう。
あなたが現在のガス会社、およびガス料金に不満を感じて引っ越したとしても、つぎの物件もプロパンガスだったら、また同じような思いをするかも知れません。というか可能性大。
なぜならあなたに、ガス会社の「選択権」がない、からです。
不満があっても「じゃあ、変更するから」とガス会社に言えない。料金が高くてもそれを使い続けるしかないわけで、非常に理不尽です。
こういったことを考慮すると、いっそのこと都市ガスのアパート、マンションに引っ越した方が、心理的にはすっきりします。公共料金で一律価格なので。
多少家賃が高くなったとしても、ガス料金で嫌な思いをするくらいなら、都市ガスの物件を選ぶ、というのは全然ありでしょう。
プロパンガス料金を安くするための3つの交渉方法
つぎに「ガス代が安くなるように行動を起こす」ですが、これは3つのケースが考えられます。
アパートの大家さんにガス会社の変更をお願いする
まずはオーソドックスに大家さんに相談するという方法。
建物の所有者は大家さんであり、ガス会社を選ぶ権利を持っているのも大家さんなのですから、ガス会社の変更も大家さんにお願いするというのが順当です。ストレートに
「ガス代が高くて困っているので、安いプロパンガス会社に変更して欲しい」
と伝えれば良いでしょう。
入居者思いのオーナーであれば、すぐに動いてくれるはずです。
入居者全員で料金の値下げを「団体交渉」する
もうひとつのケースは、ちょっとエネルギーがいるのですが、「団体交渉」という方法になります。
あなたが代表者となって、アパート全体のガス料金に対する不満、意見をとりまとめます。そして、その意見をもってガス会社と価格交渉をするんですね。
あなたが単独で動いたところでガス屋さんは何とも思いませんが、団体交渉となると話は別です。料金の値下げに応じてくれる可能性が高いでしょう。
団体交渉をフックに、個人的に値下げ交渉する
さらにもうひとつ発展形として、団体交渉をフックに使う、という手もあります。
ガス会社としては、団体交渉なんかされたら面倒でたまりませんから、その前に手を打ちたいと考えます。なので、あなたが単独で値下げ交渉するときに
「アパート全体での団体交渉を検討している」
と伝えると、反応が変わるケースがあります。
50円、100円、いまよりも単価を安くするから、静かにしていてくれないか、といってくるかも知れません。もし単価が50円安くなって、それで納得なのであれば、その申し出に応じるのもありでしょう。
まとめ
以上が、プロパンガス会社への料金の交渉方法です。
大家さんに相談して安いガス会社に変更してもらえればそれが一番ですが、切り替えできない場合、ガス屋さんへの価格の交渉方法としてもっとも現実的なのは「団体交渉をフックに使う」でしょう。
ただ単に「値下げして欲しい」とお願いするよりは、よっぽど効果的なはずです。
ただ、このとき引き出したいベストの回答は「じゃあ、お宅だけ特別に安くするから」であって、お隣さんやアパートのほかの住人はいままで通りの高い料金なわけで、
このあたりはあなたの倫理観とか正義感、道徳心にもよるのですが。
ともかくアパート暮らしの人は、プロパンガスの料金に関してはとことん弱者です。だってガス会社を選べないし、料金が高くても変更できないのですから。
自由料金の商品を、ガス会社の言い値で使い続けるしかないというのは、ほんとに理不尽だと思いますし、ふつうに値下げ交渉しても相手にされませんが、「余地はゼロではない」ので、上手に交渉してみてください。
行動力が必要ですが、もし入居者全員の意見をまとめて、団体交渉をして、アパート全体で料金の値下げに成功したとしたら、あなたはちょっとしたヒーローですよ。