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建売住宅でプロパンガスの無償配管!? 違法じゃないけど気をつけて

こんにちは、GASUMOです。
今回はプロパンガスの無償配管に関するエントリーです。

困っている人
建売の一戸建て購入を検討しています。100点満点というわけではないですが、設備や周辺環境、価格、駅からの距離などを総合的に判断すると、許容範囲かなと思っています。

ひとつ気になるのは、なにやらプロパンガス会社と貸与契約というのを結ばないといけないらしく、その点が正直腑に落ちません。ここはどのように判断するのが良いでしょうか?

こんな疑問を解決します。

 

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気になっている建売住宅 があるんだけど、そこがプロパンガスということで迷っていたりしませんか?

ガスは私たちの生活に欠かすことにできないライフラインですし、都市ガス、オール電化をのぞいて、およそ半数の世帯ではプロパンガスを使用しています。

ですから、プロパンガスの一戸建て住宅はとても一般的なものですし、安いガス会社さえ選んでいれば、都市ガスと比べてもそん色ない価格で利用することができます。

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ただ、すでに家が建っている場合、つまり建売住宅を購入するときには、すこしだけ 注意すること があるんですね。

この記事では、そんなプロパンガスの建売住宅を買うときに気をつけるべきこと、無償配管や、ガス設備の無償貸与契約について、詳しく解説していきます。

プロパンガスの地域で建売住宅を購入する

近年はオール電化住宅が増えていますし、お風呂場などでは灯油をつかっているお宅もあります。ですが、都市部をのぞいた地域でまだまだ多いのは、やはりプロパンガスです。

で、そのようなLPガスが選ばれるエリアで建売住宅を購入するとよく遭遇するのが、「無償配管」です。以前、中古住宅のエントリーでも似た話題に触れたので、よかったらこちらも参考にしてください。

プロパンガスの一戸建て(中古住宅)購入時の注意点とは?

 

 

無償配管とはなにか?

「無償」という言葉のイメージから、タダでやってもらって、なんだか得しているような感覚になるかも知れませんが、実態はちょっと違います。

無償配管というのは、ガス会社が建物の配管工事を無償で対応します、というものなんですが、よく考えてください。

家の中にガスの配管を通すには、当然材料費もかかるし、技術者の人件費もかかります。どう考えたって「無料」でできるはずはありません。

 

では、本来無料でできるはずがないものをなぜ無償配管にするかというと、工事代金を受け持つ代わりに、「ガスを供給する権利を得ている」からなんですね。

すでに建売住宅を購入された方は、引き出しの中から契約書を引っ張り出してきて確認していただきたいのですが、おそらくプロパンガス会社と「配管設備無償貸与契約書」のような契約を結んでいるはずです。

 

これは簡単に言うと、家のガス設備はタダでつけてあげたから、その代わりにウチのガスを15年間使ってね、というような約束です。

しかも字をよく見てもらうと分かりますが、「貸与」となっているので、ガス設備は借りているもの、あなたのものではない、ということになります。

 

やっとこのとで手に入れた夢のマイホーム。長期の住宅ローンを組んで購入した方もいるでしょう。その念願の我が家のなかに、なぜか他人の借り物がある。そういう状況です。

おいおい・・・と思ったかも知れませんが、そのような契約を結んでしまっているということです。

関連ページ【一戸建て】新築のガス工事費用はいくらかかる?

 

 

プロパンガスの無償配管は違法ではない

この行為が違法かどうかということについては、「無償貸与契約」のようなものをしっかりと書面でかわしてしまっている以上、違法とは言えないでしょう。

ただ、消費者にとっては「なぜ?」と疑問が残る約束であることに違いはありません。

 

だって、家を買うって大きなイベントじゃないですか、一生に一度あるかないかというものです。大金を支払い、大抵は何十年ものローンを抱えて家を購入するのです。

そうやって覚悟を決めて買ったはずの家に、なぜか自分のモノじゃないものが紛れている。勝手にガス会社を変更しようとすると、違約金や残存代金を支払えと言われる。

ふつうは納得いきません。

関連ページプロパンガス会社から違約金を請求される

 

ガス会社との「貸与契約」に気を付けて

これ、原因はいろいろありますが、まず大元はハウスメーカーにあります。

なぜかというと、給湯関連の工事をガス会社に無料でやらせることで、その分の費用をカットできるので、自分たちの懐を痛めることなく販売価格を下げることができるわけです。

 

もうひとつの原因として考えられるのは、建売住宅を販売する不動産業者も「ガス設備貸与契約」の事情をあまり知らない、という事実です。

営業マンも「建売の場合は、プロパンガス会社が指定されてるんですよ~」くらいしか知らないかもしれません。

 

だからガス会社との契約について詳しく説明されることもなく、次々と出される書類のなかに契約書も紛れていて、よく検討することなくハンコを押してしまった、なんていうケースも少なくないでしょう。

 

まれに裁判沙汰になることも

やはり建売住宅購入者からすれば、無償配管とか「はぁ??? なに言ってんの?」って感じなんですよ。

ガス設備も含めて建物全体を買ったわけで、一部は借りてることになってるとか、納得いかないはずです。

そんなわけで、無償配管やLPガス設備等の無償貸与契約については問題になるケースも多く、まれに裁判沙汰になることもあります。

参考ページ建売住宅に設置されたLPガス設備の貸与契約の解約に伴う補償費全額が消費者契約法により無効とされた事例

 

 

建売住宅購入時、いっしょにガス設備を買い取ってしまう

悪しき慣習といってしまえばそれまでですが、実際問題として、いまだにプロパンガスの無償配管は行われています。

これから家を建てるというのであればそのあたりの相談もできますが、建売ですから、すでに家が完成してしまっている以上、ハウスメーカーもガス会社もそのつもりで工事しています。

 

ですから、いま建売住宅を買おうかどうか迷っている方は、ガス設備が「無償貸与契約」になっている前提で検討した方がいいです。

無償貸与契約は、いわば「しばり」ですので、それでも良いかどうか考えましょう。

場合によっては、はじめに設備を買い取ってしまうという選択もありでしょう。

 

安くはありませんが、それでも何百万円もするものではありません。

だいたい30万~40万円くらいですので、ガス設備の費用を清算してしまった方が、割高のガスを使い続ける必要もないですし、いつでも自由にガス会社を選べるのでスッキリします。

ちなみに費用の内訳としては、だいたい配管工事が10~15万円くらい、給湯器の費用が20~25万円くらい、という感じです。

 

 

ガス工事の費用を清算してしまうという手も

一番多いのは、建売住宅に住みはじめて何年かたって、「ん? なんかガス代高くない?」と気が付くケースでしょうか。

この場合、ばっちり契約の残存がありますので、それを清算しないことにはプロパンガス会社を変更できません。

 

ですのでここは選択の問題になります。

ガス料金が高いことに耐えながら、残りの契約期間を過ごすか、もしくは、残存分を清算して安いガス会社に変更するか、です。

痛い出費ではあるけれど、工事代金を清算してしまったほうが、精神的にはすっきりします。あとは自由にガス会社を選べるようになるので。

関連ページ料金の安いプロパンガス会社を比較して選ぶ
関連ページプロパンガスの適正価格と料金診断のすすめ

 

いまのガス代はどのくらい高いのか?「単価」を調べる

なんとなく高い気がするけどよく分からない・・という方は、一度検針票を見ながら「単価」を計算してみましょう。電卓さえあれば簡単に分かりますので。

自分で計算するのが面倒な方は、プロパンガスの料金診断 をお試しください。無料で使えて今すぐ単価が分かります。

これでもし従量単価が500円を超えているようであれば、残存を清算してでもガス会社を切り替えた方がいいかも知れません。

600円は高い? プロパンガス料金の仕組み、単価(1m3あたりの価格)を計算してみよう!

 

料金の安いプロパンガス会社に変更する

わたしたちプロパンガスセンターでは、基本料金1500円、従量単価280円から、お住まいの地域で最安料金のガス会社をご案内しています。

関連ページ一戸建てのプロパンガス料金表【エリア別】

 

使用量にもよりますが、もし単価を500円→280円にできたら、年間で何万円ものガス代を節約できる可能性があります。かりに3万円くらい節約できたとしたら、5年で15万円分をペイできる計算です。

【ガス代節約】プロパンガス料金を地域最安値にしませんか?

 

 

プロパンガスセンターまでお気軽にご相談ください

ガス会社との契約の残存がどのくらいあるかにもよりますが、金額次第では思い切って清算してしまって、安いガス会社に変更した方がスッキリすると思います。

プロパンガスは自由価格なのに、ガス会社は自由に選べない、という矛盾から解放されるので。

 

検針票をお手元にご連絡いただければ、こちらで概算のシミュレーションもできますので、お気軽にご相談ください。

契約がまだたくさん残っているので、このままもう少し様子を見ようという判断になることもあるでしょうし、あと10年残ってるけど、4,5年でペイできそうだから、いま安いガス会社に変更した方がお得、そういう結論になるかも知れません。

 

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