こんにちは、GASUMOです。
今回は「エコキュート」と「ガス給湯器」についてのエントリーです。

このタイミングでガスに戻すべきか、迷っています。

湯残量がストレスなので、もし交換するならタンクをひと回り大きくするつもりですが、
電気代が高いのと、ガスで調理したいなどの気持ちもあり、ガスの引き込みも検討しています。
こんな疑問を解決します。
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目次
オール電化やめたい人、続出。ガス併用に切り替えたい!
エコキュートがはじめて発売されたのは2001年のことですから、オール電化の家が建ち始めてから、もう20年以上ということになります。
いまでは新築住宅のじつに30%以上が、オール電化を選択するという話もありますが、それだけオール電化に魅力があるというのは事実でしょう。
関連ページ:デンソー(DENSO) エコキュート開発物語
光熱費を一本化できるとか、安い夜間電力をつかって夜のうちにお湯を沸かすとか、火事の心配が減るとか、キッチン回りを掃除しやすいとか、メリットはいろいろあります。
だったらそのままエコキュートを継続すればいいじゃないか、と思うかもしれませんが、やはり利点ばかりではない。デメリットもあります。
「オール電化やめたい!」となる最大の要因のひとつ、それが、エコキュートの交換費用 です。
これがお世辞にも安いとは言えない。はっきりいって負担となる金額です。
さらにエコキュートにも寿命がありますから、10年を超えてくるといろいろ不具合も増えてくる。
エコキュートが壊れたのでガスに戻す
10年ごとに高いお金を出して、これを買い換えないといけないのか・・・と考えると、オール電化をやめて、ガスに戻したくなる気持ちもわかります。
そこでここでは、エコキュートとガス給湯器の違いであったり、オール電化からガス給湯器に戻したときのメリット、デメリットなどを見ていきます。
費用などはあくまでも参考にしていただき、具体的な金額に関しては、専門業者に見積もりを出してもらってください。
関連ページ:後悔するからエコキュートやめとけ!おすすめしないデメリットとは?
エコキュートもガス給湯器も寿命はおよそ10年
スイッチを押すだけでお湯が沸き、入りたいときにお風呂に入れる生活というのは便利なものです。
もはや給湯器のない暮らしは考えにくいですが、機械ですから無限に使えるわけではありません。やはり使用しているうちに、寿命が来ます。それも、それほど遠くない未来に。
ヒートポンプ給湯器のエコキュートは、発売されてからそこまで歴史がないというのもありますが、
一般的に言われているところでは、空気熱交換器などが搭載されているヒートポンプの寿命が5~10年程度、貯湯タンクの寿命が10~15年程度、と考えられています。
一方のガス給湯器は、設計上の標準使用期間(家庭用給湯器の寿命)は、10年とされています。
もちろん10年経ったらピタっと使えなくなるというわけではないですし、うちの給湯器は15年もったよ、というケースもあれば、逆に6~7年で不具合が出てきというケースもあるでしょう。
いずれにしても、およそ10年、これが寿命、機器の交換を検討する時期といえそうです。
エコキュートを選ぶにしても、ガス給湯器を選ぶにしても、約10年を目安に、給湯器の買い替え、交換を想定しておく必要があるということです。
では、給湯器を交換するのにいったいいくらかかるのか、見てみましょう。
もちろん給湯器には、機種やグレードがさまざまありますので、あくまでも目安ということで考えてください。
エコキュートの交換費用
- 50万円
エコキュートを交換するには、おおよそ40~60万円程度かかりますので、ここでは目安の金額として50万円としておきましょう。
10年ごとに交換費用が50万円かかるとなると、ちょっと気持ちが重くなりますし、家計への負担も少なくはないでしょう。
今後技術が進んで、もっと製品寿命が伸びたり、もっと価格が下がることも考えられますが、現時点では、エコキュートを選ぶと、10年ごとに50万円の交換費用が掛かる、というのが目安です。
ガス給湯器の交換費用
- 15万円
いっぽう、ガス給湯器を交換するのにいくらかかるかというと、こちらは目安15万円です。
号数もありますし、給湯専用、オート、フルオートなどグレードもありますが、およそ15万円程度みておけば、エコジョーズを入れられます。
現状のイメージとして、ガス給湯器はエコキュートの1/2~1/3程度の価格で交換できる と考えてよいでしょう。
参考記事:お得なの?プロパンガス給湯器をエコジョーズにする料金メリット
エコキュートからガス給湯器に戻すとどうなる?
給湯器の交換費用だけ見ると、ガスとエコキュートにはかなりの違いがあります。
エコキュートに対して、ガス給湯器は1/2~1/3程度で済むイメージです。
給湯器が永遠に使えたらいいのですが、10年ごとの買い替え、交換を想定すると、このコストの違いは無視できないでしょう。
そこで次に、オール電化でエコキュートだったんだけど、ガス給湯器に戻したら、どこが、どう変わる? というのを見てみましょう。
まずはデメリットから、
デメリット
- オール電化割引が使えなくなる
- ガス代がかかる
オール電化割引が使えなくなる
いまの電気料金のプランで、全電化住宅割引が適用されていたとしたら、オール電化ではなくなってしまうため、割引の適用外になってしまいます。
5%程度とはいえ、それまであった割引の恩恵がなくなるので、これはデメリットといえます。
ちなみに全電化住宅割引(オール電化割引)の新規加入の受付けは、2016年に終了しています。
ガス代がかかる
給湯の燃料にガスを使うことになるので、ガス代がかかるようになります。当然ですけれども。
あとは、1本化できていた光熱費が「電気」と「ガス」になりますので、使用量の大小にかかわらず、ガスを契約していることによる基本料金も発生します。
また、都市ガスなのか、プロパンガスなのか、にもよりますが、光熱費の合計、ランニングコストが高くなるケースもあるでしょう。
メリット
- 給湯器の交換費用が安くなる
- 電気の使用量が減る
- 湯切れの心配がなくなる
給湯器の交換費用が安くなる
これは先述したとおりですが、エコキュートとガス給湯器では、交換にかかる費用がかなり異なります。
10年を目安に交換を想定しておく必要があるので、ガス給湯器の交換費用が、エコキュートの半額から1/3ほどで済むというのは、かなりのメリットといえるでしょう。
参考記事:ガス給湯器の交換は、どこに頼むのが一番安い?
参考記事:プロパンガス給湯器を無料交換できるサービス
電気の使用量が減る
これまで給湯に使っていた電気を使わなくなるので、そのぶん電気代はかなり減るでしょう。ここはガス代が発生することと、トレードオフといえますが。
湯切れの心配がなくなる
意外にも、エコキュートからガス給湯器に戻す大きなメリットのひとつは、ここじゃないかと考えています。
それは、お湯の残量を気にしなくていい、ということです。いつも湯切れの心配をしていた、その精神的なストレスからの解放。
エコキュートは貯めたお湯を使うので、一度なくなってしまうとお湯を作るまで時間が掛かります。
いつもお湯の残量を気にしながら使っていた、湯切れが心配だったという人も少なくないでしょう。
ガス給湯器なら都度お湯を沸かすので、こういった心配から解放されますし、入りたいときいつでもお風呂に入れます。
コストと使い勝手で考えるオール電化とガス併用の暮らし
ここまで、エコキュートとガス給湯器の交換費用がどう違うのか、オール電化からガスに戻したとき、どんなメリットとデメリットがあるのか、ということを見てきましたが、今のお気持ちはどうでしょうか?
すぐにでもオール電化をやめたい、となった方もいるでしょうし、あるいは、エコキュートを交換してみるか・・・、という考えが強くなったかも知れませんね。
さてここでは、改めてライフスタイルなどと照らし合わせながら、オール電化の暮らし、ガスを併用する暮らしを見てみましょう。
- 初期費用(交換費用)
- お風呂はガスに戻すけどキッチンはIHのまま
- オール電化からガスに変更する費用
- ライフスタイル
- 毎月の光熱費
- お湯の使い勝手
初期費用(交換費用)
給湯器の交換費用がかなり違う。ここは大きなポイントでした。
ガス給湯器の寿命は10年だけど、エコキュートだったら30年は持つ!というのなら話は違ってくるのですが、いずれも寿命の目安は10年で、費用が倍以上も違うとなると、やはり無視はできません。
ちなみに、日々のお手入れがしやすいからでしょうか、キッチンのIHはそのまま残して、お風呂だけガスに戻す、という人が多いですね。
お風呂はガスに戻すけどキッチンはIHのまま
この選択は全然ありです。
もう少し詳しく見てみましょうか。
まずプロパンガスの使用量、毎月のガス代に関することなのですが、家の中でガスを消費するのって、圧倒的に「お風呂場」なんです。
関連ページ:高いプロパンガス代を節約するにはお風呂の給湯温度と追い焚きだ
湯船にお湯を張る、シャワーを使う、追い炊きする・・・とにもかくにも「給湯」、ここがガス使用量の大半を占めます。
割合のイメージとしては、お風呂場が「8」に対して、キッチンが「2」、このくらいで見ておいて間違いないでしょう。
なので、毎月のプロパンガス料金を節約したいのであれば、お風呂の入り方だけ工夫した方が遥かに効率的だし、逆に言うと、キッチンで時短レシピとか頑張っても見返りが少ないってことになるのですが。
ともかく、ガスを導入する(ガスに戻す)んだけど、それはお風呂場(給湯器)だけにして、キッチンは使い慣れてるし掃除するのも楽だからIHクッキングヒーターのままにする。
こういうやり方は全然ありです。
オール電化をやめてガス併用にする費用
では具体的に、オール電化からガス併用に変更する場合、どのくらいの費用がかかるのか? キッチンはIHでそのまま、給湯器だけ交換するというケースで見てみましょう。
プロパンガスに変更(配管工事なし)
これはケースバイケースになりますけれども、たとえば元々はプロパンガスだったと、でオール電化に変えたんだけど、またガスに戻したい、このような場合だと、以前の配管がそのまま使えるケースがあります。
そうすると、ほぼ給湯器の交換だけで済むので、給湯器の号数やグレードにもよりますが、ざっくりで15万円くらいから変更可能です。
- プロパンガスに変更(配管工事なし):15万円~
プロパンガスに変更(配管工事あり)
新築でオール電化だったのをプロパンガス併用にする場合、配管工事が必要になるので、その分の費用が余計に掛かります。
この費用も状況やガス屋さんによってまちまちですが、ざっくりで見ると10万円程度かかります。
なので、新築でオール電化だった家に、プロパンガスを導入するときは、配管工事代と給湯器の代金を合わせて、25万円くらいから変更可能です。
- プロパンガスに変更(配管工事あり):25万円~
都市ガスに変更
もうひとつのケース、都市ガスに変更する場合はどうか。
詳しくは プロパンガスと都市ガスを比較 した記事をご一読いただけたらと思いますが、ガス管を埋設したり引き込んだりという作業が必要になり、この工事費が結構かかります。
道路の境界から敷地内のガス機器まで配管をつなげる工事は、100%施主の負担になります。
敷地内配管工事や宅地建物内配管工事などといいますが、相場では1メートル引き込むごとに1万円前後かかるので、15万円~くらいはイメージしておいた方がいいです。
そのほかに、たとえば駐車場の下にガス管を通すケースだと、コンクリートを削ったり、修復する費用か必要になることもあります。
これらを合わせると、都市ガスの引き込み費用はざっくりで20~30万円程度になります。
さらに給湯器の費用がかかるので、給湯器代を15万円と仮定すると、都市ガスに変更するときは35~45万円くらい必要になります。
- 都市ガスに変更:35~45万円
あくまでもざっくりの目安ですので、変更するときはちゃんと見積もりを取ってご検討ください。
ライフスタイル
コロナ禍によってテレワークになった人も多いと思うのですが、そうすると必然的に、日中家にいる時間が増えますよね。当然昼間の使用電力も増えるわけで。
オール電化でエコキュートにするときは、割安な夜間電力を使って、お得にお湯を沸かしましょうというのがセールスポイントだったわけですが、
日中家にいることが多くて、その電気代が夜間の1.5倍だったとしたら、果たしてそれってお得なの? という話にもなります。
暑ければ冷房を入れるし、寒ければ暖房をつける、エアコン代もかかります。
いまの生活スタイルに照らし合わせて、エコキュートを継続するか、オール電化をやめてガス給湯器にするか、検討しましょう。
毎月の光熱費
月々のランニングコスト、当然ここも無視できないポイントです。
ただ、今回のエントリーで対象としているのは、いまはオール電化だけど、ガスに「戻したい」と考えている方。
つまり以前はガスをお使いになっていたお宅なので、ガス配管をそのまま再利用できるケースも多いです。ここはメリットですね。
で、都市ガス、ないし、プロパンガスに戻すことで、トータルの光熱費がどうなるか、ということろです。
どちらの方がガス代が安いのかといえば、それは都市ガスの方が安いです。配送のコストなどもかからないですしね。
ただ、プロパンガスでも安く使えていれば、都市ガスと比べてそこまで遜色のない価格で利用できます。1.2倍とか、その程度で使えます。
お湯の使い勝手
先述しましたが、お風呂とか、お湯の使い勝手という面では、人によってはかなり印象が変わるはずです。
エコキュートはお湯を貯めておいて使う、というスタイルですから、使えば使った分だけ減ります。どうしても残量が気になります。
お客さんが来た時など、湯切れしないか心配になってしまったり。
ガス給湯器に戻すと、こういった不安が解消される、お湯の残量を気にする生活から解放されるというのは、大きなポイントでしょう。
お風呂は入りたいときに入る、お湯はいくら使っても大丈夫。そういう生活を送れます。
まとめ
ということでここまで、「オール電化やめたい!エコキュートからガス給湯器併用にする(戻す)」について、いろいろな角度から違いを見てきました。
最終的には、いまの生活スタイルや、これから送りたいと思っている暮らしの形、そういったものをトータルに見て、判断していくことになるでしょう。
生活コストを削減できればそれは嬉しいですが、お金だけじゃない大切な部分もありますし、理屈じゃない部分もあるかも知れません。
エコキュート高いんだけど、光熱費の一本化はすっきりしていいし、このままオール電化でいこう!と決断するのも、
昼間の電気代が高いし、いつもお湯の残量を気にしなきゃいけないのがストレスだったから、やっぱガスに戻すわ!と決めるのも、あなたの自由です。
車を選ぶ時だってそうですよね、決して燃費だけで決めるわけじゃない。
どんなシーンで使うのか、乗り心地、あこがれ、いろいろな要因を総合的に判断して、選んでいるはずです。
エコキュートを継続するか、それともガス給湯器に戻すか、これも同じです。
コストの増減、使い勝手、生活の快適さ、ライフスタイルをトータルに見て、検討してみてください。
配管がそのまま使えるか、とか、プロパンガスの給湯器に替えたらいくらかかるのか、など、実際に見積もりを取ってから、どっちにするか検討してもいいと思います。
いろいろ迷った結果、「やっぱりオール電化やめたい!」となった方は、わたしたちプロパンガスセンターまで、お気軽にご連絡ください。
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