こんにちは、GASUMOです。
今回はプロパンガスの料金に関するエントリーです。
都市ガスと異なり、プロパンガス(LPガス)は自由料金制が採用されています。これは国や自治体が料金を規制しているわけではなく、各ガス会社が自由に価格を設定できる仕組みです。
そのため、同じ地域や同じ使用量でも、契約するガス会社によって料金が大きく異なることがあります。
本記事では、プロパンガスの自由料金の仕組みをわかりやすく解説し、料金の見直し方法や節約の具体策を紹介します。
プロパンガス自由料金の仕組み
都市ガスとの違い(比較表)
都市ガス | プロパンガス | |
料金制度 | 公共料金に近い(規制あり) | 完全自由料金制 |
価格差 | 地域内でほぼ一律 | 同じ地域でも会社ごとに差 |
供給形態 | 地中のガス管を通じて供給 | ボンベ配送 |
都市ガスは公共料金に近い形で、国や自治体が料金を監視・認可。地域内では料金がほぼ一律なのに対し、プロパンガスは完全自由料金制で、同じ市区町村内でもガス会社ごとに単価が違います。
この違いにより、同じガスを使っているのに「隣の家よりもガス代が高い」というケースが発生します。
ガス会社ごとに自由に価格設定
プロパンガスは輸入に依存しており、国際的な原油価格や為替の影響を受けやすいエネルギーです。そのため、仕入れ価格や供給設備、人件費や配送料なども考慮して、それぞれのガス会社が自由に料金を設定できる仕組みになっています。
つまり、高いガス屋さんもあれば、安いガス屋さんもある。そしてその差が、すっごく「大きい」のがプロパンガスです。従量単価が2倍も違うとか、ざらにあります。
自由料金制のメリットとデメリット
メリット
・ガス会社を自由に選べる(物件所有者のみ)
・競争により料金が下がる可能性がある
デメリット
・不透明な料金設定や値上げのリスク
・消費者が「高止まり」している料金に気づきにくい
プロパンガス料金の内訳
基本料金と従量料金
プロパンガスの料金は以下の2つで構成されます。
従量料金:1m3あたりの使用量に応じて課金
使用量に応じてかかる従量料金と、ガスを使っても使わなくても必ずかかる基本料金。
平均単価の目安
石油情報センター(日本エネルギー経済研究所)のLPガス料金調査によると、全国平均は以下の通りです。
全国平均(目安) | |
基本料金 | 1,800〜2,200円 |
従量料金 | 500〜700円/m3 |
例:月10m3使用した場合
基本料金2,000円 + (10㎥ × 600円) = 8,000円
なぜ会社ごとに差が出るのか?
・設備投資やメンテナンス費用
・顧客数や販売エリアの違い
このような要因から、同じ地域でも料金に2倍以上の差が出ることもあります。
プロパンガス自由料金の課題
不透明な料金改定
「原油価格が上がったから」という理由で、ガス料金値上げ通知が届くケースがあります。しかし、原油価格が下がっても料金が元に戻らないことも珍しくありません。
消費者の知識不足
「プロパンガス料金は固定的」と思い込んでいる人が多く、ガス会社を切り替えられることを知らないまま高い料金を払い続けているケースが目立ちます。
契約トラブル
賃貸住宅の場合、大家さんや管理会社を通じて契約されていることがあり(すでにガス会社が決まっている)、入居者が自由に業者変更できないケースがほとんどです。
よくある質問(Q&A)
Q1. 自由料金って危険ではないの?
A. 危険ではありません。料金が自由というだけで、保安管理は法令で義務付けられており、安全基準は全国共通です。
Q2. どのくらいの頻度で料金を見直すべき?
A. 毎月の請求書を小まめに確認し、料金に異常がないかチェックされることをおすすめします。
Q3. ガス会社を変えても、ガスの質は変わらない?
A. プロパンガスは全国共通規格の燃料です。どの会社から供給を受けても品質に差はありません。
まとめ:自由料金だからこそ「比較」と「見直し」が重要
プロパンガスは自由料金制であり、知らないうちに高い料金を支払っている家庭が多いのが現実です。
・ガス代が高いか安いか調べる
・必要に応じてガス会社を切り替える
これらのステップを踏むことで、年間数万円のガス料金削減につなげることも不可能ではありません。
プロパンガスが自由料金制だというのは、必ずしも「デメリット」ばかりではありません。メリットに目を向ければ「選択肢の自由」とも言えます。賢くガス会社を選びましょう。