
こんにちは、GASUMOです。
今回は「プロパンガスの料金値上げ」についてのエントリーです。

原油価格の上昇などが値上げの事由と書かれていましたが、どうしたらいいでしょうか?
できれば拒否したいのですが、そんなことは可能でしょうか?
こんな疑問を解決します。
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目次
プロパンガス会社から料金値上げの通知が届く

あなたのお宅にも「ガス料金値上の通知」が届いていると思いますが、参考までに、プロパンガス会社がどのような文書を作っているか、いくつか事例をご紹介しましょう。
いずれも、普通にネットで検索したら見つかる情報ですので、それぞれのガス会社に対して、特別な思いや意図があるわけではないというのを付け加えておきますが、
値上げの理由や、金額はともかく、だれでも見られるように、web上に情報を公開しているという点においては、事業者の誠実さを感じます。
値上げ文書の事例
2026年のプロパンガス料金値上げ事例

LPガス料金改定(値上げ)のお知らせ-有限会社長沢燃料店
従量単価:10円/m3 値上げ
値上げ理由:中東情勢などからCP(Contract Price)が高騰しているため
2025年のプロパンガス料金値上げ事例

ハリマガスの基本料金値上げ
基本料金:200円 値上げ
値上げ理由:鉄・真鍮製品の価格上昇に伴い、容器・バルブ・メーター等ガス供給設備が高騰しているため
2024年のプロパンガス料金値上げ事例

関本商店の価格改定
基本料金:200円 値上げ
値上げ理由:原材料および製造コストが大幅に高騰している状況のため
2023年のプロパンガス料金値上げ事例

高橋プロパンのLPガス価格改定
値上げ理由:円安が進んだ影響で仕入価格は高止まりの状況のため
2022年のプロパンガス料金値上げ事例

サーンガス共和株式会社の従量料金値上げ
値上げ理由 原油価格の上昇および為替の円安基調によりLPガス調達価格が高騰しているため

比謝川ガスのLPガス料金改定
基本料金:100円 値上げ
従量単価:40円/m3 値上げ
値上げ理由:ウクライナ紛争による輸入LPガス価格上昇のため

武雄ガス株式会社
従量単価:30円/m3 値上げ
値上げ理由:円安基調による輸入LPガス価格上昇のため

種子島石油
従量単価:20円/m3 値上げ
値上げ理由:元売からの急激な仕切り価格上昇のため
2021年以前のプロパンガス料金値上げ事例

JAクミアイプロパン
値上げ理由:原油価格高騰等の世界情勢によりLPガス輸入価格が値上げ状態のため

マルヰ産業
従量単価:20円/m3 値上げ

えびの市農業協同組合
使用量に応じて、基本料金および従量単価が変動
変動幅は、+15~20円
プロパンガスの料金が値上げされる理由

このように、事例をいくつか見てもらえれば分かると思いますが、値上げ事由のほとんどは「LPガス輸入価格高騰により」というものです。
原油価格が上昇している、円安になっている、タンカーの船舶燃料が高くなっている等々、理由はいろいろありますが、
最終的にたどり着くのは「原料の仕入れ価格が高騰しているから値上げさせてね」というものです。逆に言うと、
この理由しかないよね。
という感じでもあるのですが、各社とも、事情、思惑はそれぞれでしょうが、消費者が納得してくれそうな理由は、このくらいしか思い当たりません。
間違っても、「今期は売上を上げたいので、ガスの使用量が増える秋口から、料金を値上げさせていただきます!」とは言えないですよね。
それでは契約者は納得してくれませんから。
輸入に頼るプロパンガス

プロパンガスの料金が値上げされる様々な「事情」・「思惑」について、もう少し詳しく見てみましょう。
まずそもそもなのですが、プロパンガスという商品が、その大半を海外からの輸入に頼っているという状況があります。
だいたい70~80%が外国からの輸入で、残りの20~30%は日本国内の製油所で生産されたものですが、
精製する元となる原油自体も結局輸入しているわけですから、そう考えるとほぼすべて、海外から輸入していると言えます。
ではLPガスは、どこの国から輸入しているのでしょうか?
その内訳を見てみると、かつてはサウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)、カタール、クウェートなど、中東産ガス国への依存度が高く、ピーク時は9割を超えるほどでしたが、
いまはそのバランスがかなり変わり、アメリカをメインに、カナダやオーストラリアから輸入するという構図になっています。

出典:プロパンガス輸入元の構成(2022年度実績)-日本LPガス協会
仕入れ価格の高騰
このように精製元となる原油も含めると、ほぼ100%、海外からの輸入に頼っているのがLPガスです。
ですから当然、大元の「仕入れ」の問題があり、ここがプロパンガスの料金が値上げされる要因の根幹でもあります。
つまり輸出国、かつてはサウジアラビアなどの中東国、いまはアメリカやカナダ、オーストラリアなどですが、
こういった国々が「日本に売るLPガスの値段を、もっと高くするよ」といったら、高い価格で買わないといけないということです。
円安・為替の影響

もうひとつ、輸入ですから海外から仕入れるわけで、そうすると、購入するときの「円の価値」というのも、当然価格に影響を与えます。
つまり円安のときは、輸入するのに、よりお金が必要になるということです。
外国為替は日々変動してますが、「1ドル=100円」だったものが「1ドル=150円」になったとしたら、円の価値が下がったわけで、
おなじモノを購入するのに、1.5倍のお金を用意しないといけないことになります。
為替の変動、円安も、プロパンガスの料金が値上げされる要因です。
プロパンガス料金の鍵を握る「CP」とは?仕組みと影響を徹底解説
プロパンガスの料金明細を見ていると、「原料費調整額」や「輸入価格の変動」という言葉を目にすることがあります。その価格決定の大きな基準となっているのが CP(Contract Price:コントラクト・プライス) です。
日本のプロパンガス(LPガス)事情に直結するこの指標について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
1. CP(サウジアラムコ通告価格)の正体
CPとは、サウジアラビアの国営石油会社であるサウジアラムコ社が、毎月世界の主要な買い手に対して通告する「LPガスの輸出価格(船積み価格)」のことです。
決定権者: サウジアラムコ(サウジアラビア国営石油会社)
役割: 日本が輸入するLPガスの約8割は中東産(または中東価格に連動)であるため、事実上の国際基準価格となっています。
更新頻度: 毎月1回(月末に翌月分の価格が発表されます)。
2. なぜ日本のガス代に影響するのか?
日本はプロパンガスの大部分を海外からの輸入に頼っています。そのため、サウジアラムコが「来月からこの値段で売ります」と決めたCPが、そのまま日本のガス会社の仕入れコストに直結します。
【価格が決まるまでの流れ】
- サウジアラムコがCPを発表(ドル建て)
- 為替レート(円安・円高)の影響を受ける
- 日本国内の卸売価格が決定
- 各家庭の小売価格(原料費調整額など)に反映
つまり、「CPの上昇」+「円安」が重なると、家庭に届くガス料金が値上がりしやすくなるという仕組みです。
3. CPはどうやって決まる?
サウジアラムコが独断で決めるわけではなく、主に以下の3つの要素を反映して決定されます。
原油価格の動向: プロパンガスは原油の随伴ガスとして生産されるため、原油価格(WTIやドバイ原油など)と連動する傾向があります。
世界の需給バランス: 冬季の暖房需要や、アジア圏での工業用需要が高まると、CPも上昇しやすくなります。
スポット価格: 市場でのリアルタイムな取引価格(スポット市場)の実勢が反映されます。
4. 知っておきたい「為替」との関係
CPは「1トンあたり何ドル」というドル建てで発表されます。
そのため、たとえCP自体が据え置きだったとしても、為替が円安に振れるだけで、日本国内での仕入れ価格は跳ね上がってしまいます。
例:CPが500ドルの場合
1ドル=130円なら、1トン=65,000円
1ドル=150円なら、1トン=75,000円
(※同じCPでも、為替だけで1万円の差が出ます)
流通経路が多いほど高くなりやすい

出典:LPガス供給の現状
LPガスが大半を輸入に頼っている商品だというのは先述したとおりですが、最終的に消費者のもとに届くまで、
つまり流通の過程によってプロパンガスの料金が値上げされる、当然そういう側面もあります。
プロパンガスは、「元売」「卸売」「小売」という3つの業者を経て、それぞれの家庭や店舗などに供給されています。
野菜の直売所みたいに地産地消とはいかないわけで、流通の経路が多ければ多いほど、複雑になればなるほど、色々なものが価格に転嫁される可能性が増えます。

元売業者(輸入業者)
プロパンガスの輸入と生産を行う。卸売業者に販売する。
- 岩谷産業
- アストモスエネルギー
- ENEOSグローブ
- ジクシス
- ジャパンガスエナジー
など
卸売業者
ボンベ(プロパンガスの容器)に充填を行う。小売業者に販売する。
- 伊丹産業
- 伊藤忠エネクス
- エネサンスホールディングス
- 日本瓦斯
- TOKAI
- サイサン
- 日通商事
- トーエル
など
小売業者
各家庭にプロパンガスを販売する。
プロパンガスは価格変動の要因が多い

ということでここまで、日本におけるプロパンガスの流通について見てきました。
原油も含めると、ほぼ100%輸入に頼ってるんだから、大元の仕入れ価格は高くなったり、安くなったり、変動するよねと。
当然それと連動するように、卸売業者が輸入業者(元売)から購入する価格も、上がったり下がったり、変動すると。
で最後、一番身近な小売業者の段階でも、ガス屋さんごとにいろんな思惑や事情があるわけで、最終的にプロパンガスが一般家庭などに供給される価格が変動する。
このように、そもそも「価格が変動する要因が多い」というのがまずひとつ。
家庭用プロパンガスの価格変動が少ないのはなぜか?
もうひとつ、上のグラフ(流通段階におけるLPガス価格推移)から見て取れるのは、FOBとかCIFとか卸売価格に比べて、家庭用の価格変動は少ないよねと。
プロパンガスはライフラインだから、なるべく変動が少なく、安定的に供給されたほうがいいよね、というのはあると思うのですが、
そのいっぽうで、仕入れ値の変動に耐えうる値段を付けて販売している、という見方もできると思うのですね。
つまり普段から、ある程度ゆとりのある(十分に利益が見込める)価格で販売していると。そういう側面もあるでしょう。
「相場」のはなし
あとは、プロパンガスは自由料金制だから、それぞれのガス会社が自分たちの好きなように価格を設定して販売していい、という商品なわけですが、その値幅があまりにも大きすぎる。
というのが、やはり無視できない要因としてありまして。
ガソリンの例をよく使いますが、ガソリンが石油税にガソリン税、それから消費税とそもそも税金の塊のような商品(何重で課税しとんねん!!!)だというのはひとまず置いておくとして、
自由価格なので、販売店が小売価格を自由に決めていいわけです。
で、世界の情勢などによって、ガソリンの販売価格も高くなったり安くなったりするわけですけれども、社会全体としての値動きというのがあるわけで、相場みたいなものがあるわけです。
あっちのお店ではリッター183円だったけど、こっちのお店では178円だった。ガソリンスタンドによって値段は違うけど、だいたい相場は180円くらいかなあと。
こういう肌感覚というか、相場感みたいなものは間違ってないし、いいと思うんです。
プロパンガス会社の都合による値上げ

でも、プロパンガスに当てはめたときの相場って、全然ピンとこないわけですよ。なぜなら
販売価格の幅(値幅)が大きすぎるから。
プロパンガスっていう同じ商品が、単価300円で売られることもあれば、単価400円のこともあるし500円の場合もある。
なんなら700円とか800円というケースもあるし、北国のあるお宅で購入してたプロパンガスの単価が1000円を越えていたという、信じられない話を耳にしたこともあります。
単価が違ったら性能だとか燃焼効率だとかも全然違うっていうならまだわからなくもないけど、ガスボンベの中身、一緒ですから。
倍の単価だから2倍よく燃えるとか、ないですから。
おんなじものを単価300円で購入している人もいれば、単価800円で購入している人もいて、で、平均を取って相場は600円ですね、っていわれても。ぽかーんって感じですよね。
ガソリンの180円とは全然違うわけで。
で、結局何が言いたいのってことなんですけれども、プロパンガス会社の都合による値上げ、ここはやっぱり無視できないよね、ということなんですね。
つまり、ガス屋さんの勝手な都合で料金が値上げされてる可能性も、もちろん十分にあるわけです。
自由価格だからそのこと自体はなんの問題もないですし、ガソリンみたいに数円の違いだったらそこまで目くじらを立てることもないわけですが、
単価が100円とか200円とか違っていたら、それを知ってしまったとしたら、きっと我慢できないと思うんですね。
ガス料金の「どの部分」が高くなるのか?

つぎに、ガス会社が料金を値上げします、というとき、ガス代のいったいどの部分が値上げされるのか、というのを見てみましょう。
ガス料金の式は、下記のようになっています。
すごくシンプルな式です。
で、使った量だけかかる従量料金は、
と表せるので、いったん消費税を脇に置いておくと、ガス料金は、
ということになります。
ガス料金が値上げされるときは、基本料金、従量単価、ここが値上げされます。
基本料金

基本料金というのは、ガスを使っても使わなくても、かりに使用量がゼロだったとしても、契約しているだけで毎月かかってくる費用です。
基本料金が1500円だったところを、来月から300円値上げして、1800円にさせてください、というようなケースがあります。
従量単価
ガス料金で値上げされる大半はここ、従量単価。 プロパンガス1m3あたりの価格 ですね。
従量単価が20円とか30円、値上げになるケースが多いです。
すると仮にですが、30円の値上げになったとして、月20m3のプロパンガスを使うとすると、ガス代が600円高くなった、ということになります。
数十円の値上げもバカにならない
プロパンガスを毎月20m3使っていたとして、単価が30円値上げされれば、20立方メートル × 30円で、従量料金は600円高くなる計算です。
基本料金が1500円から1800円になったとしたら、300円の値上げ。
基本料金と従量料金の値上げ分を合わせると、600円 + 300円 = 900円 ということになります。
月々900円の値上げ。
単純計算で年間分に換算すると、900円 × 12 = 10,800円 です。
たかだか単価20~30円程度の値上げかも知れませんが、積もり積もると結構バカにならない額の差が生じてきます。
関連ページ:プロパンガスの適正価格とは?
プロパンガス会社が料金を値上げすることに関する見解

ガス屋さんが料金値上げをすることについて、どう考えているか。
極論を言うならば「別にいいと思う」そう考えています。
ガス会社都合の不当な料金値上げは許さない!というような表現をするときもありますが、
ガス屋さんは価格変動のあるプロパンガスという商品を扱っていて、いくらで販売しようとガス会社の自由なんだから、一面では、べつに構わないんじゃないの、と思います。
自由に商売してるわけですから。
ただ、自社の都合だけで料金の値上げを繰り返していれば、いずれは利用者にバレます。
遅かれ早かれ悟られます。なんかおかしいなって。なんで値上げばっかりなの、値下げしたことないよねって。
そうなったとき、自然に消費者は離れていくことでしょう。そこも自由な経済活動だと思います。
プロパンガス料金の値上げ通知を拒否できるか?

ここが、このエントリーのキモの部分になりますが、ガス会社から料金値上げの通知が来たとき、わたしたちはそれを「拒否」できるのか、そこを見ていきます。
アパート・賃貸住宅のプロパンガス料金が値上げされたら

- 拒否できない
アパートなどの賃貸住宅にお住いの場合、プロパンガス会社から料金値上げの通知が届いたとしても、あなたはそれを拒否することができません。
拒否するもなにも、そもそもアパートの入居者にガス会社を選択する権利はありません。
ガス屋さんから値上げの文書が来たとしたら、それはただの連絡にすぎません。
あなたに確認や了承を求めているわけでもありません。来月から、単価を○○円にしますよ、ただそう伝えていただけ。
賃貸アパートで暮らしている以上、あなたはそのガス屋さんを利用するほかなく、そのガス屋さんの言い値でガスを購入するしかありません。
本当に我慢できないくらいガス代が高いということであれば、プロパンガスの契約自体を解約するか、もしくは別の物件に引っ越す、という選択肢を選ぶことになります。
関連ページ:一人暮らし必見!賃貸アパートのプロパンガス料金が高い理由
関連ページ:ガスモの知恵袋!田舎のプロパンガス代が高いわけ、教えます。
大家さん・管理会社に相談する(料金交渉を依頼する)
賃貸住宅でプロパンガスを利用している場合、ガス会社との契約主体は入居者本人ではなく、大家または管理会社であるケースがほとんどです。
そのため、入居者がガス会社に直接値上げを拒否したり、条件交渉を行うことは原則できません。
値上げ通知が届いたときは、「拒否できるかどうか」よりも、大家・管理会社にどう伝えるかが重要になります。
まず確認すべきポイント
大家さんに相談する前に、次の点を整理しておきましょう。
- 値上げ前と後で、どれくらい料金が変わるのか
- 基本料金・従量単価のどちらが上がっているか
- 近隣エリアの相場と比べて高くなっていないか
感情的に「高すぎる」と伝えるよりも、数字や相場感をもとに説明する方が交渉は進みやすくなります。
大家・管理会社へ伝える際の考え方
大家や管理会社に相談する際は、「値上げを拒否したい」という言い方ではなく、次のようなスタンスがおすすめです。
- 値上げ理由を知りたい
- この料金が相場として妥当か確認してほしい
- 条件見直しや他社比較の余地があるか相談したい
大家側にとっても、「入居者の不満が大きい=退去リスク」につながるため、合理的な相談であれば前向きに対応してくれるケースも少なくありません。
実際に使える相談・依頼の伝え方(例)
以下のような伝え方は、角が立ちにくく、現実的です。
- 「ガス料金の値上げ通知が来たのですが、理由や妥当性を確認していただけますか」
- 「近隣の相場と比べてかなり高く感じるため、一度条件を見直せないかご相談したいです」
- 「長く住みたいので、料金面で無理のない契約にできるか検討していただけると助かります」
大家がすぐ動けないケースもある
賃貸住宅では、
- ガス設備を無償貸与されている
- 長期契約が残っている
- 他の入居者との兼ね合いがある
といった理由で、 大家側がすぐに条件変更・会社変更できないケースもあります。
その場合でも、
- 次回更新時に見直しできるか
- 値上げ幅の調整交渉が可能か
- 将来的な検討対象として記録してもらえるか
を確認しておくことで、無駄な値上げを放置せずに済みます。
交渉が難しい場合の現実的な選択肢
どうしても改善が見込めない場合は、
- 使用量を抑える工夫をする
- 更新時・引っ越し時の判断材料にする
といった割り切った判断も必要です。
賃貸住宅では、「今すぐ拒否する」よりも「状況を共有し、選択肢を残す」という姿勢が、最も現実的な対応になります。
賃貸では「伝え方」が結果を左右する
賃貸住宅のプロパンガス値上げは、入居者単独では解決できないケースが多いからこそ、大家・管理会社とのコミュニケーションが重要です。
値上げ通知を受け取ったら、まずは冷静に情報を整理し、妥当性の確認と見直しの相談から始めることが、後悔しない判断につながります。
戸建持ち家のプロパンガス料金が値上げされたら

- 拒否できる
持ち家の一戸建て住宅にお住まいであれば、プロパンガス会社から届いた料金値上げの通知を拒否することができます。
拒否というよりは、値上げに納得できないので、お宅を使うのをやめます、別のプロパンガス会社に変更します、そう言える、ということです。
ガス会社が料金を値上げすることについて、極論するなら、別に構わないとおもう、と先述しましたが、
ガス屋さんが自由に値段をつけて販売していい商品なのですから、利用者だって原則、自分が契約するガス屋さんを自由に選んでいいわけです。
一戸建ての家主であるあたなにはその権限があります。
値上げも含めて、そのプロパンガス会社のサービスに納得いかないのであれば、べつの業者に切り替えればいいだけです。
関連ページ:プロパンガスはやめとけ?メリット・デメリットを解説します
会社変更・条件見直しの選択権を自分で持っている
戸建の持ち家でプロパンガスを利用している場合、最も自由度が高く、主体的に判断できる立場にあります。
なぜなら、ガス会社との契約当事者が「利用者本人」であり、会社変更・条件見直しの選択権を自分で持っているからです。
値上げ通知が届いたときは、「受け入れるしかない」と思い込まず、冷静に内容を確認し、行動に移せるタイミングと考えることが重要です。
まず確認すべき「値上げ通知」の中身
最初に、通知内容を次の観点で整理しましょう。
- いつから値上げされるのか(実施時期)
- 基本料金・従量単価のどちらが上がっているか
- 値上げ理由が明記されているか
特に注意したいのは、
- 理由があいまい
- 一方的な通知のみで事前説明がない
- 過去にも繰り返し値上げされている
といったケースです。
これらに当てはまる場合、相場より高い料金に移行している可能性があります。
戸建持ち家なら「値上げを拒否する選択肢」がある
プロパンガスは法律上、自由料金制です。
そのため、ガス会社は値上げを通知できますが、利用者側はそれを必ず受け入れる義務はありません。
戸建持ち家の場合、
- 条件交渉を行う
- 他社と比較する
- ガス会社を変更する
といった選択肢を、自分の判断で取ることが可能です。
値上げ後にやるべき具体的な行動ステップ
値上げ通知を受け取ったら、次の順で動くとスムーズです。
① 検針票で単価を確認する
直近の検針票を見て、
- 基本料金はいくらか
- 従量単価はいくらか
- 以前と比べてどれくらい上がったか
を把握しましょう。
「使用量が増えた」のか、「単価が上がった」のかを切り分けることが重要です。
② 周辺相場と比較する
同じ地域・同じ戸建条件でも、ガス会社によって料金は大きく異なります。
- 地域平均と比べて高くないか
- 値上げ後の単価が相場を超えていないか
を確認することで、「妥当な値上げか」「見直し対象か」が判断しやすくなります。
③ 現在のガス会社に確認・相談する
すぐに切り替える前に、
まずは現在のガス会社へ問い合わせても問題ありません。
- 値上げ理由の具体的説明
- 条件見直しの余地があるか
- 長期利用による調整が可能か
この時点で誠実な対応がない場合、無理に付き合い続ける必要はありません。
改善しない場合は「会社変更」が現実的
交渉しても料金が下がらない、説明に納得できない場合は、ガス会社変更を検討するのが自然な流れです。
戸建持ち家であれば、
- 工事費が原則不要
- 供給停止の心配がほぼない
- 切り替えは数週間で完了
といったメリットがあります。
値上げ通知は「見直しのサイン」
プロパンガス料金の値上げ通知は、単なる負担増ではなく、契約内容を見直すきっかけでもあります。
戸建持ち家だからこそ、
- 今の料金が適正か
- 説明のある契約か
- 納得して使い続けられるか
を基準に、自分に合った選択をすることが大切です。
「なんとなく受け入れる」より、「理解したうえで判断する」ことが、長期的なガス代の無駄を防ぐ最善策になります。
分譲マンションの場合
分譲マンションでプロパンガスを利用している場合、ガス会社との契約主体は「個人」ではなく、管理組合または管理会社になっているケースがほとんどです。
そのため、戸建住宅のように入居者が単独でガス会社を変更・交渉することはできません。
値上げ通知が届いた場合、まず確認すべきなのは、「このガス契約は誰が締結しているのか」という点です。
管理組合契約の場合、個人での拒否・交渉は不可
管理組合または管理会社が建物全体で一括契約している、個々の住戸が値上げを拒否したり、条件変更を求めたりすることは原則できません。
値上げの可否や妥当性を判断し、対応を決めるのは管理組合(理事会)となります。
ただし、「何もできない」わけではありません。
管理組合へ働きかける際の現実的なステップ
値上げに疑問を感じた場合は、次のような流れで働きかけるのが現実的です。
・管理会社または理事会に、値上げ通知の内容を共有
・値上げ理由(原価上昇・契約更新・設備費用など)の説明を求める
・近隣エリアの相場と比較し、著しく高くなっていないか確認を依頼
・必要に応じて、他社見積もり取得や契約見直しの検討を要望
「値上げを拒否したい」という言い方よりも、「妥当性を確認したい」「選択肢を検討してほしい」という伝え方のほうが、理事会でも受け入れられやすくなります。
長期契約・設備貸与がネックになるケースも
分譲マンションでは、
・ガス設備を無償貸与されている
・10~20年単位の長期契約を結んでいる
といった理由で、すぐにガス会社を変更できない場合もあります。
この場合でも、
「契約満了時期はいつか」
「更新時に条件交渉は可能か」
といった情報を整理しておくことで、将来の見直しにつなげる判断材料になります。
住民の声が集まると、見直しが動きやすくなる
一人の意見では動きにくくても、複数の住民から「料金が高いのでは」という声が上がることで、理事会が本格的に見直しを検討するケースは少なくありません。
検針票や値上げ通知をもとに、
「同じマンション内でも負担感が大きい」
「相場と比べて割高ではないか」
といった客観的な材料を共有することが重要です。
分譲マンションでは「個人判断」より「集団判断」がカギ
分譲マンションの場合、値上げ通知への対応は「拒否するかどうか」ではなく、管理組合としてどう判断し、どう動くかがポイントになります。
まずは状況を正しく把握し、理事会・管理会社と情報を共有することが、無駄な値上げを防ぐ第一歩になります。
まとめ

ということでここまで、「プロパンガス会社から料金値上げの通知が届いたけれど、どうしたらいいの? それって拒否できるの?」ということについて見てきました。
たとえ従量単価にして数十円の値上げであっても、使用量が多ければ意外とバカにならない金額になってきますし、
それが長い期間続くとなると、じわじわとボディーブローのように家計にも影響してくるでしょう。
加えてもうひとつ言えるのは、料金が値上げされることはよくあるけど、なぜか値下げされるケースは少ないということ。
輸入される原油価格は変動しています。変動しているということは波のように、高いときもあれば、安いときもあるということです。
高いときに値上げするのであれば、安くなったら値下げしてほしいところですが、どうもそうなってない。販売価格の変動が、値上がりの一方通行になりがちだという事実があります。
とはいってもです、私たちは自由な経済活動をしているわけで、ガス屋さんも商売をしているわけで、
LPガスという自由料金の商品を、だれにいくらで売ろうと、いつ、いくらの値上げをしようと、それはガス会社の自由です。
ですから、料金値上げの通知を受け取ったうえで、どうするか、判断すればいい。
アパートなどの賃貸の場合は、残念ながらガス料金に関しては「選択権なし」です。
ああそうですか、ということで値上げを受け入れて、業者の言い値で買うしかない、もし嫌ならプロパンガス自体を解約するか、べつの物件(可能なら都市ガス物件)に引っ越すしかない。
戸建の場合は拒否できます。拒否というか、値上げに納得いかないのであれば、納得できる別のガス会社に変更すればいいだけです。
ガス屋さんは自分たちの好きなように値段を決めて販売するのですから、あなたも自分が購入するガス会社を自由に選ぶ。とても自然なことですね。
関連ページ:高いガス会社・プロパンガス料金の見直しならGASUMO
アパートか、一戸建てか、住まいの居住形態によって、取りうる選択肢は異なります。
ぜひ状況に合わせて、ベストな選択をしてください。




