
こんにちは、GASUMOです。
今回はプロパンガス料金の計算方法に関するエントリーです。

こんな疑問を解決します。
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目次
プロパンガスの検針票には「使用量」と「請求金額」しか載ってない
ガス屋さん から毎月検針票がとどくけど、どうしてこの金額になったのか、計算方法を知りたいと思ったことはないですか?
そうなんです。
大抵の請求書に記載されているのは「使用量」と「請求金額」のみ。だからパッと見ただけでは、その金額が高いのか安いのか、判断がつきにくいのです。

ココがポイント
料金の内訳が分からないガス会社の検針票
二部料金制を採用するガス屋さんが多い

そこで、検針票に記載されているプロパンガスの料金、合計の請求金額がどのように計算されて出された数字なのか、その計算方法について説明しますね。
まず料金システムについてなんですが、一部、ガスの使用量に応じて単価が変動する「スライド制」を採用しているガス屋さんもありますが、多くは「二部料金制」になっています。
プロパンガスの料金は「基本料金」と「従量料金」で決まる
二部料金制というのは「基本料金」と「従量料金」で構成されています。
基本料金はガスを使っても使わなくても必ずかかる料金。従量料金は使った分だけかかる料金なので、当然ですが使用量が多くなるほど高くなります。
ココがポイント
多くのプロパンガス会社は「二部料金制」を採用
これがプロパンガス料金の計算方法だ!
なので計算式はこのようになります。
合計請求額 = ( 基本料金 + 従量料金 ) × 1.08(消費税)
さらに、
従量料金 = 従量単価 × 使用量 なので、
合計請求額 = { 基本料金 + ( 従量単価 × 使用量 )} × 1.08
これがプロパンガスの料金をもとめる計算式になります。
※この記事を執筆した時点では消費税は8%でしたが、現在の消費税は10%ですので、1.08を→1.10にして計算してください。
計算方法については、別のエントリーでも解説しているのでそちらも参考にしていただければと思いますが、電卓さえあればだれでも簡単に計算できます。
また プロパンガスの料金診断ページ を使えば、単価の概算がすぐに分かります。
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600円は高い? プロパンガス料金の仕組み、単価(1m3あたりの価格)を計算してみよう!
プロパンガス料金で大事なのは「従量単価」と「使用量」
もし基本料金がいくらか分からなければ、とりあえず一戸建て住宅なら1,500円、アパートなどの集合住宅なら1,800円として計算してみてください。これですべての値を入力できるので「従量単価」がわかります。
この単価が大事なんです。
プロパンガス料金の計算方法を詳しく解説します

では、先ほどのガスの検針票(請求書)をもとに、プロパンガスの料金がどうなっているのか? 従量単価はいくらなのか? というのを計算してみましょう。
計算式は以下のようになっていましたね。
この検針票が発行された当時は、税率が8%でしたので、消費税の部分は1.08として計算します。
この計算式に、わかっている数字、「ご請求金額(税込) = 6,215」と「ご使用量 = 11.3」を代入してみましょう。すると、
となりますね。
さらに基本料金ですが、今回は1,800円と分かっているので、1,800を代入します。(※もし基本料金がわからなければ、とりあえず戸建だったら1,500、アパートなら1,800を代入してみてください)
するとこんな感じで、従量単価をのぞいて、計算式のすべての数値が埋まりました。あとは電卓を使ってパチパチっと計算していくだけです。
まずは消費税を割り戻します。両辺を1.08で割ってみましょう。すると、
つぎに基本料金の1,800円を引いてあげます。すると、
だいぶスッキリしてきましたね。あとは最後に、ガスを使った量11.3m3で割ってあげましょう。すると、
となりました。このプロパンガスの請求書は、単価が350円で計算されたものだった、ということが分かりました。
「従量単価」がわかれば、ガス代が高い理由もわかる
実際のガスの請求書をもとに、プロパンガスの料金がどうなっているのか? もっとも重要な従量単価はいくらなのか? というのを計算してみました。
今回の例では、従量単価は350円だったことが分かりました。
で、プロパンガスの料金表 や プロパンガスの適正価格 について説明している記事を読んでもらうとさらによく分かりますが、単価350円というのは比較的良心的な価格であると言えます。ちなみに関東地方の料金です。
今回の場合、最安値 というわけではないので改善の余地、もっとガス代を節約できる余地はありますが、そこまで心配しなくてもいい価格です。
いま実際にプロパンガスの料金を計算してみてお分かりになったと思うのですが、計算式はとってもシンプルです。
で、消費税は一律にかかってくるものですし、基本料金もそこまで大差ないので、いったん目をつぶるとすると、プロパンガスの料金を決めている要素っていうのは、
従量単価 × 使用量
ここなんですね。
単価いくらのガスを、どれだけ使ったか? もうこれしかないわけです。
使用量が多いから?それともガス屋のぼったくり?
で、ガス代が高くて困ってるというご相談をいただくなかで、ガス料金が1万円を超えちゃってとか、冬になると月2万以上かかることもあるとか、みなさん合計金額ばかり注目されるのですが、合計金額のところだけ見てもよく分からないわけです。
どうしてガス代が1万円以上かかったのか、なんで2万円もしたのか、それだけでは分からない。結局重要なのは、単価いくらのガスを、どれだけ使ったか? なので。
ですから、毎月のガス代が高くて困っているというときには、原因を分けて考える必要があります。ケースとして考えられるのは3パターンです。
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- 1つめ → 使用量が多すぎるケース
- 2つめ → 単価が高すぎるケース
- 3つめ → 使用量も多く、かつ従量単価も高いケース
とにかくガス代が高くて困ってるんだといっても、なにが原因で料金が高くなっているのか、それを知らなければ対策は打てません。
ただの使い過ぎなのかも知れないし、ガス屋さんの設定価格が高すぎるのかも知れないですからね。
ココがポイント
従量単価を安くできれば、ガス代は安くなる
スライド制ってなんですか?
あなたがご利用になっているガス屋さんが「スライド制」の料金を採用しているかもしれませんので、こちらについても説明しておきますね。
スライド制と呼ぶのは文字どおり「使用量に応じて価格がスライドするから」なんですが、ですので、ガスの料金を求める計算式はおなじ。
合計請求額 = { 基本料金 + ( 従量単価 × 使用量 )} × 1.08(消費税)
この式です。
ちなみにこの原稿を執筆している時点では8%ですが、もうじき消費税が10%に引き上げになるので、最後の「×1.08」が「×1.10」になりますね^^; 何を買うにしても1割は税金ということです。
使用量に応じて単価が変動するのがスライド制
で、上の式のなかに「 従量単価 × 使用量 」という部分がありますが、ここがガスの使用量に応じて変動する、スライドするわけです。
たとえばこんな感じになっています。
0~5.0m³まで、単価500円
5.0~10.0m³まで、単価450円
10.0~15.0m³まで、単価400円
15.0m³~、単価350円
なので、使用量が20m³だったとすると、
(500×5)+(450×5)+(400×5)+(350×5)=8,500円
となります。
シンプルな二部料金制で、単価が500円だった場合とくらべると、
500×20=10,000円
1,500円ほど安くなります。
ココがポイント
使用量に応じて価格が変動するのがスライド制
もし単価が300円台だったなら、比較的良心的な価格です
ひとつの目安として、「従量単価が300円台」であれば比較的良心的だといえます。
最安というわけではありませんが安い方なので、とくに不満なところがないのであれば急いでどうこうしなくてもとりあえず大丈夫です。
ただ、もし単価が「400円台」「500円台」、さらにもっと高くて「600円台以上」だったとしたら、すぐにでもガス会社の変更を検討した方がいいです。
安いガス会社を選ぶのが、じつは一番のガス代節約法です
単価300円と単価600円では設定価格が「2倍」も違うわけですから、おなじ量のガスを使っても、あるお宅ではガス代5,000円なのに、かたやあなたの家ではガス代10,000円ということになってしまうわけです。
お隣さんと使用量はおなじなのに、もし請求金額が2倍も高かったとしたら、バカらしくてやってられないですよね。節約する気もなくします。
ところで、単価いくらのガスを購入してますか?
だから「従量単価」を知ることが大事なんですね。
説明したとおり、検針票と電卓さえあれば、だれでも簡単に単価をもとめることができます。もちろん、いまご契約中のガス屋さんに電話すれば教えてくれますから、そうしても構いません。
ともかく、今わが家で使っているプロパンガスの「基本料金」と「単価」はいくらなのか? まずはこれを知ることが先決です。