こんにちは、GASUMOです。
今回は「ひとり暮らしのガス代」に関するエントリーです。

こんな疑問を解決します。
一人暮らしを始めたら、ガス代が高くてびっくりした!
これ、あるあるですね。
実家で家族といっしょに生活していたときは、家賃がいくらで、電気代がいくらで、水道代が2ヵ月に1回このくらい請求されて、食費がいくらで、ガス代がいくらで・・・
こういったことを考えもしなかったわけで、生活するということがどれだけ大変なことなのか、今まで当たり前だと思っていたことが、じつは全然当たり前ではなかったと気づく、良いきっかけにもなったことでしょう。
今度実家に帰ったら、お父さんお母さんに「ありがとうございます」って、伝えましょうね。
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目次
一人暮らしのガス代はどのくらいかかるものなのか?
さて、さっそく本題に移りますが、
独り暮らしのガス代って、大体いくらくらいかかるものなんでしょうか? 平均はいくらなのか、いくらだったら妥当だと言えるのか? その辺について見ていきましょう。
データを集めて「平均値」を知る
平均とはなにか。
ところで「平均」ってなんでしょうか?
「平らに均す」、読んで字のごとくですけれども、データを足していって、そのデータの数で割って均したものが、平均値ということになります。
ですから、一人暮らしをしている友達を10人くらいつかまえてきて、「お前んち、ガス代いくら?」と聞いてみる。で、それらを全部足し合わせて、10で割った料金、それも一人暮らしのガス代の平均ということになります。
独り暮らし10世帯の平均じゃデータ数が少ないと思うかもしれませんが、意外と悪くない結果が出ると思うので、友だち10人集めて聞いてみてください。
こういう、実際に自分でやってみる、自分で調べてみるっていうのは、すごく大事だと思うんですね。
身になりますし、やってみると意外と楽しかったりもすると思うんですけど、自分でデータを集めるのが難しい場合はどうしたらいいか?
そのときは「統計データ」を使いましょう。
政府統計ポータルサイト「e-Stat」
参考ページ:政府統計の総合窓口「e-Stat」
e-Statというのは、日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイトなんですけれども、これ、無料で閲覧、利用できるんです。すごいですよね。
単身世帯の家計収支を見てみよう
参考
家計調査は、統計理論に基づき選定された全国約9千世帯を対象として、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査しています。家計調査の結果は、我が国の景気動向の把握、生活保護基準の検討などの基礎資料として利用のほか、地方公共団体、民間の会社などでも利用されています。二人以上の世帯の結果は、主に、地域・世帯属性ごとに1世帯当たり1か月間の収支金額にまとめ毎月公表、単身世帯及び総世帯の家計収支に関する結果並びに二人以上の世帯の貯蓄・負債に関する結果を四半期ごとに公表しています。
参考ページ:家計調査 / 家計収支編 単身世帯 年報
今回は、このデータを参考にさせていただくことにしましょう。
単身者のガス代の平均は年間約37,000円
データっていうのは、利用する人の活用の仕方次第だとは思うんですけど、最初にお断りをしておきますと、正直なところ、このデータの正確な見方が良く分からないのですね。
というのも「ガス代」という項目があって、2015年から2022年まで、8年間の料金の推移が分かるんですけど、そのガス代を構成する要素が2つあって、「都市ガス」と「プロパンガス」を合わせて、「ガス代」ということになってるんですね。
はて?どういうことなのか、と。
都市ガスとプロパンガス
参考ページ:都市ガスとLPガスの違い
「ガス」と一言でいっても、じつは「都市ガスとプロパンガス」という2種類あるわけで、それぞれの違いを整理してまとめたページもあるので、そちらにも目を通してもらえたらと思うのですが、
簡単に違いを説明すると、都市ガスっていうのは地中にガスの導管を張り巡らせてガスを供給するので、都市部でのみ使えるガスということになります。
一方のプロパンガスは、お馴染みのあの鼠色のガスボンベですね、あれにガスをぎゅーっと圧縮してトラックで配送するわけです。
だから原則、車が通れれば山奥だろうと離島だろうと、日本中どこでも使える、ということになるんですけれども。
ガス代のデータは平均値ではないのか?
ここで言いたいのはそういうことではなくて、なぜ「都市ガス」と「プロパンガス」を合わせて、「ガス代」なのか、というところなんですけど、
「うちはお風呂は都市ガスで沸かすんだけど、キッチンで使ってるのはプロパンなんだ~」っていう家はほぼないわけで、ガスを使うのであれば、プロパンガスか都市ガスか「どっちか」だと思うわけですね、普通は。
でいうならば、先述した「平均」の話じゃないですけれども、「プロパンガス」と「都市ガス」を足して「2」で割った金額の方が、まだガス代の平均値として信憑性が高いと思うのですが、そのあたりどうなんでしょうか?
プロパンガスより都市ガスの方が高い?
もうひとつ付け加えるならば、地域差や状況色々あるので100%とは言いませんが、プロパンガスと都市ガスの供給価格を比べたら、やはり都市ガスの方が割安になるというのが一般的な傾向なのですが、このデータはそれが逆になっている。
都市ガスの方がプロパンガスよりも「高い」ということになっていて、ざっくりですけれども、都市ガスの料金を7掛けしたくらい、つまり約30%くらいプロパンガスの方が「安い」ということになっているのですが、ここ、どうなんでしょうか?
「きみきみ、あのデータはこうやって使うのだよ」という賢者様、統計データの扱い方に詳しい方、あるいは中の人、もしご覧になってましたら見方を教えてもらえると嬉しいです。
一人暮らしのガス代の平均はいくら?
ということで、ちょっと脱線しましたけれども、
日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイト「e-Stat」で公開されている家計調査のデータ「(品目分類)第3表 1世帯当たり年間の品目別支出金額(単身世帯)」、
ここの「ガス代」という項目を、とりあえず「独り暮らしのガス代の平均」ってことで、話をすすめます(キッパリ)!
で、せっかく直近8年分のデータがあるので、ここも「平均」を取ることにすると、
単身世帯のガス代の平均は月額約3千円
一人暮らしのガス代の平均は、月額、
「3,105円」
ということになりました。
賛否両論、突っ込みどころ、多々あると思いますが、とりあえず「3,105円」が独り暮らしのガス代の平均値です。
で、多くの人が「平均値」を知りたがる理由は、平均と比べて、今の自分のガス代は高いのか、安いのかを知って、自分を納得させたいということだと思いますので、とりあえずざっくりで3千円を目安としておくといいんじゃないでしょうか。
ガス代が1万円超えてたら異常事態
一人暮らしをしていて、もし月々のガス代が3千円以下で済んでいるとしたら、まあ「妥当」というか、そんなに心配ないラインだと思うのですが、
この際統計データもいったん脇に置いておいて、ひとり暮らしなのにもかかわらず、ひと月のガス代が8000円くらいするとか、なんなら1万円を超えるときもあるとかそういうのは、普通の肌感覚として、なんらかの異常事態が起こっている可能性を疑った方がいいですね。
異常事態というのは、明らかにおかしな使い方をしてるとか、明らかに高いガスを購入しているとか、そういうことです。