こんにちは、GASUMOです。
今回はプロパンガスの違約金に関するエントリーです。

あわせて読みたい 続きを見る 続きを見る 続きを見る
プロパンガスの無償貸与契約は建売あるある!我慢するか、残存代金を清算するか、どっちがお得かで判断する。
新築時のプロパンガス会社は施主が決めろ!配管や給湯器設置などのガス工事は「貸与」と「買取」で選べる。
プロパンガスの料金表(一戸建て住宅向け) - プロパンガスセンター限定の特別価格でガス代を約30~40%節約!
戸建住宅のプロパンガス会社を解約・変更したい
今回は先日の プロパンガス解約 に関連したエントリーなのですが、あの記事がアパートなどの賃貸住宅、集合住宅にお住まいの方を対象にしているのに対し、こちらは戸建住宅の方向けの内容となっています。
さらにいうなら「建売住宅あるある」ですね。
【建売あるある】プロパンガスの無償配管
プロパンガス会社から違約金を請求される。
これがどんな状況で起こるかというと、一戸建てにお住いのオーナーさんが、プロパンガス会社を変更 しようとしたときです。
もしかすると記憶にないかも知れませんが、おそらく家を購入した際に、重要事項説明などに紛れて、ガス屋さんとも契約を結んでいるはずです。
不動産の売買契約でバタバタしていて、ガスの契約の話はさらっと聞き流してしまったかもですが、おそらく、いまお使いになっているガス会社との間で「貸与契約書」のようなものにサインをしています。いわゆる LPガスの無償配管 とか 無償貸与 というものですね。
プロパンガス会社と貸与契約を結んでいませんか?
どういうことかというと、お家を建てるとき、プロパンガスを使用するにあたって、建物内にガスの配管をする必要があります。そこにはもちろん、材料代や技術者の人件費などがかかるわけですが、
「その費用はガス会社負担ということにしますから、代わりにウチのガスを使ってくださいね、15年間。」
というようなお約束をしてしまっている可能性が高いです。
ガス屋さんは設備費用を自己負担しています
ガス会社としては、いわば投資です。
10年とか15年とかかけて回収する予定だったわけで、それが守られないのであれば、残存代金を清算してください。ということなんですね。
ガスの配管自体は、オーナーが買い取るのであれば10万円しないくらいの工事なのですが、これが無償貸与ということになると15万とか、20万近く請求される場合もありますし、給湯器などのガス設備も合わせて貸与になっているケースもあります。
ガス設備は販売元が清算するか、オーナー買取にすべきもの
これは、大元をたどるのであれば、家を販売していたハウスメーカーとか、工務店が負担するのが筋の費用です。
だってあなたは、お庭も建物もなにもかも、お家を丸ごと購入したのであって、そこに第三者からの借り物がある、ガス屋さんから借りてるものがあるなんて、気分悪いじゃないですか。
ですから工務店はガス工事にかかった費用を上乗せして販売する、もしくは、施主であるオーナーにガス会社を選んでもらって、オーナー買取で配管工事を行う、というのが本来のスマートな形と言えます。
プロパンガスの違約金はどうする?
ですが、
それはもう過ぎた話です。
貸与ということでガス屋さんと契約してしまっているのであれば、そのお約束を守らなければなりません。となると、選択肢は2つに絞られます。
- いまのガス会社を使い続ける
- 違約金(残存代金)を清算して、ほかのガス会社に切り替える
この2つです。
自由料金なのに貸与契約の縛りがあるって、どうなの?
残存代金がいくらなのか? というところにもよりますが、本来、プロパンガスの貸与契約というもの自体がナンセンスなお話です。
だって、その契約を結んでしまったら、10年とか15年とかの縛りを生むわけです。
都市ガスだったらいいですけど、プロパンガスですから。自由料金ですから。
たとえばなんですけど、近所にすっごい安いガソリンスタンドがあったとして、お店があることも料金が安いことも知ってるのに、そこでガソリンを給油することができない。
いつも使ってるガソリンスタンドの方がリッターあたり20円も高いのに、そこからしか買えない。
みたいな感じです。
業者がいくらの値段をつけて販売してもいいプロパンガスを、その決まったお店からしか購入できないなんて、すごく窮屈ですよね。
残存代金を清算したほうが確実にスッキリします
ですから精神衛生上いいのは、気持ち的にすっきりするのは、断然「2」です。
違約金(残存代金)を清算して、ほかのガス会社に切り替える
違約金さえ支払ってしまえば、あとはシンプルに「好きなガス会社」を選べます。
プロパンガスは自由料金です。ガス屋さんによって販売価格がちがうし、ガス会社同士も競争してますから、利用者、消費者としても、安くて信頼できる業者を選べばいいのです。
違約金を払えないなら価格交渉するしかない
言いたいことは分かる。
ただ、残存代金がまだ10万円以上あるんだ…
というのであれば、いまお使いになっているガス会社に価格の相談をするのも手です。アパートだと 料金の値下げ交渉 が成功する可能性は低いですが、戸建であれば交渉の余地はあるでしょう。
配管工事代を清算して他社に切り替えられる心配があるので、ガス会社もある程度、値下げ交渉に応じてくれるかも知れません。
地域最安とはいかなくても、そこそこのところで折り合いが付けば(納得できれば)、いくらか価格を見直してもらったところで妥協して、残りの契約期間、そこのガス会社を使い続ける、というのもありでしょう。
再生住宅もLPガスの貸与契約、多いです
最後にひとつ付け加えておきますと、プロパンガスの貸与契約っていうのは建売だけじゃなくて、中古の再生住宅でもよくあります。たとえばカチタスとかですね。
どこまでガス会社負担になっているかは定かではありませんが、なんらかの設備が貸与契約になっていることはほぼ間違いないでしょう。
ですのでもし、中古住宅の購入を検討している方がこのページをご覧になってましたら、このあたりの事情も踏まえたうえで、お話を進められると良いかと思います。
まとめ
分かってるなら無償貸与も悪くない
ということでここまで、プロパンガス会社との貸与契約、そして解約する際の違約金について見てきました。
「無償貸与契約」、これ自体については、そこまで悪だとは思っていません。
たとえば、あなたの家で使っている給湯器の調子が悪くなってしまって、急遽交換しなければならなくなった。でもいま、まとまったお金の出費は避けたい、というような状況はあると思うんです。
その場合、給湯器の交換工事をガス屋さんの負担で(無料で)やってもらって、その代わり、そのガス屋さんを10年利用する(10年で償却する)という約束をして、そのあいだガス料金が少し割高になることも了承する。
こういうのは全然ありだと思うんですね、理解したうえで契約しているのであれば。
建売で無償貸与って、購入者にメリットある?
問題はそうじゃなくて、建売住宅とか、リフォームされた中古住宅(再生住宅)とかで、デフォルトで無償貸与契約が確定しているようなケースです。
この場合、得をしているのは工務店とか、住宅を販売している不動産会社だけであって、購入する側のあなたには何のメリットもないわけです。ただ、買った家の中に、なぜか他人からの借り物がある、そういう状況になっているだけ。
なので、建売住宅(中古の再生住宅)におけるプロパンガス会社との無償貸与契約は、よくない慣習だと思いますが、ただ、そのことに気づくというか、そういうガス料金のこととか、ガス会社との契約のことを考えるのが、どうしても暮らし始めてからになってしまうことが多い。
暮らしてみて、なんだかガス代が高いなということになって、そういえばガス会社と貸与契約を結んでたかもしれないということを思い出す。で、ガス屋さんを変更したいんだけど、そうすると違約金が発生するしどうしよう、みたいな。
こういうパターンが多いですね。
違約金を支払ってもお得になる場合もある
で、じゃあどうしたらいいの?っていうことなんですけれども、ここはまあ、その人の価値観であるとか、考え方次第にはなりますし、その家で生活し始めてどのくらい経つか、言い換えると、契約の残存はどのくらいあるか、ということも関係してきますけれども、
建売住宅で、ガス会社との貸与契約のことをよく知らなくて、よく理解していなくて購入してしまったと、で、ガス料金が高いなと思いながらも10年暮らしてきた。
たとえばそんなケースであれば、残りの契約は5年程度になっているし、残存代金もだいぶ減っているでしょうから、それを気持ちよく清算してしまって、ガス会社を切り替えるという選択肢もありだと思います。
いまのガス料金(単価)と、安いガス会社に変更した時のガス料金(単価)を比べてみて、かりに月に2,000円くらいガス代が安くなりそうだとなったら、ざっくり計算で、今よりも年間24,000円ガス代を節約できることになる。
で、契約の残存代金が50,000円くらいだったとしたら、2年でほぼトントンだから、残りの5年間、貸与契約を継続するよりも、3年間分お得だよね。そういう判断になるかも知れないですよね。だったら違約金を支払ってもガス会社を変更しちゃった方がいい。
ここは一度、ご自身でシミュレーションされた方がいいと思います。
ですけど、自分で計算するのは面倒・・・とか、よくわからない・・・とか、とにかくこれ以上割高のガス料金を支払い続けるのは納得いかない!!という方もいらっしゃると思うので、そういう方はプロパンガスセンターまでご連絡ください。
わたしたちが無料で相談に乗りますので。